EDに悩まされている男性の中には、肥満体質であることに悩まされている人もいるでしょう。
メタボリックシンドロームと診断される人もいると思われますが、肥満になるとEDになりやすくなってしまうかもしれません。
肥満を解消してEDを改善また予防するためには、ダイエットをして勃起機能を取り戻すと良いでしょう。
肥満体質の男性はEDとなってしまう?
まず肥満についてですが、ただ単に体重が普通の人よりも重いことではありません。体型や体質は人それぞれ異なり、男性の場合は筋肉で体重がある人もいるでしょう。
脂肪組織が過剰に蓄積した状態を肥満と言い、BMIという国際基準によって肥満度がわかります。BMIの数値が平均よりも高い場合、肥満と言えるでしょう。
このBMIとEDの関連性について、アメリカで大規模な調査が行われたことがあります。その調査により、BMIの数値が高いほどEDの症状が悪化しやすく改善しにくいということが判明したのです。
つまり肥満であればあるほどED発症リスクが高くなり、改善が難しくなってしまうと言えるのです。
日本人男性の場合はどうか?
上記の調査はアメリカで行われたものですが、日本人男性にも同じことが言えるでしょう。
厚生労働省の見解では、日本ではBMIの数値が22のときの体重が健康上良い報告があります。BMIの数値が25以上となると肥満となり、糖尿病や高血圧などの生活習慣病になりやすくなります。
またBMIの数値が30以上となると、男性ホルモンの分泌が減少してしまうとも考えられているのです。
EDを予防し健康的に過ごしたいのであれば、BMIの数値を日ごろから意識するべきです。
メタボリックシンドロームの男性は要注意
肥満体質にも様々なものがあり、お腹周りに余計な脂肪が付いてしまう人もいるでしょう。
俗に言うメタボリックシンドロームであり、脂肪が内臓周囲や腸間膜などに多く蓄積した状態です。
厚生労働省のデータには、メタボリックシンドロームの人は生活習慣病になるリスクが高くなるとあります。また生活習慣病の男性は、健康な男性よりもED発症率が高くなるというデータも存在します。
つまりメタボリックシンドロームが引き金となり、EDとなってしまう可能性もあるのです。
EDにより勃起機能が失われてしまえば、セックスやオナニーを楽しめなくなってしまうでしょう。それによりストレスが溜まれば、精神的なダメージも蓄積されるかもしれません。
会社や学校の健康診断でメタボリックシンドロームと診断された場合、なるべく早めにED対策を行ってください。
勃起機能を取り戻すためのダイエットがおすすめ
上記で取り上げたアメリカの調査では、肥満の改善とEDに関するデータも報告されています。
35歳から55歳の肥満体型の複数の男性を対象とし、いくつかのグループに分けました。そのうちの1つのグループに、10パーセント以上の体重減少を実行させたのです。するとBMIの数値が減少し、EDの重症度を示す数値にも改善が見られたのです。
体重減少を行っていない他のグループには、このような数値の改善は見られませんでした。
つまりダイエットにより肥満体質を改善すれば、EDの改善が期待できることが判明したのです。
この調査もアメリカで行われたものですが、日本人男性にも同じことが言えると考えられています。肥満によるEDに対しては、体質に合ったダイエットを続けることが有効と言えるでしょう。
またEDを発症していない場合でも、肥満を解消することで予防効果が期待できます。生活習慣病のリスクを抑えることができ、健康体を目指せるかもしれません。
ダイエットにはどのような方法があるのか?
EDによって失われてしまった勃起機能を取り戻すためには、是非とも以下の内容を参考にしてください。
- 時間やお金に余裕があればスポーツジムに通う
- 余分な脂肪を燃焼させるために筋トレを行う
- ハードな運動やトレーニングが苦手であれば強度の軽い運動でも良い
- 外に出て身体を動かす機会をできるだけ増やす
- 室内で行えるヨガやストレッチなどもおすすめ
- 食事内容は偏らず栄養バランスを考える
- 食事についてわからないことがあれば管理栄養士に相談する
- 生活習慣に問題がある場合は専門医の指導を受ける
- ダイエット外来の専門医にアドバイスをもらう
- 妻や恋人の女性がいる場合はダイエットに協力してもらう
- ダイエット期間中は体重やウエストサイズを小まめにチェックする
ED治療を行っている専門クリニックであれば、ダイエットについても相談できると思います。
肥満体質から綺麗に痩せることができれば、EDの改善や予防以外にもメリットがあるでしょう。
サイズが合わなかった洋服が着られる、異性からモテるようになる、などの良いことが起こる可能性も否定できません。
それらをモチベーションとして、是非ともダイエットを頑張ってください。