降圧剤を飲んでいる人のED発症率が高いのは本当?

EDで悩んでいる男性の中には、高血圧のために降圧剤を飲んでいる人もいるでしょう。

実は降圧剤とEDには関係性があり、飲むことでEDの原因になるかもしれないため注意が必要です。

持病で降圧剤の服用が必要な人は、専門医に相談しながら身体に合った治療薬を選ぶことが重要となります。

降圧剤を飲んでいる人のED発症率は高いのか?

海外のとある大学の泌尿器を専門とするチームが、30代から60代の高血圧の男性を対象として調査を行ったことがあります。

調査結果によると、降圧剤を飲んでいたグループでEDだった人が40パーセント以上いることがわかりました。

そして降圧剤を飲んでいないグループを調べると、EDだった人は20パーセントにも満たないこともわかったのです。

つまり降圧剤を飲むことによって、EDの発症率が2倍近くも高くなってしまうと判明したのです。

さらに同じチームの調査により、複数の降圧剤を飲んでいる人のED発症率が高いことも判明しました。

またスウェーデンでは1990年から2006年の間に、薬の副作用によるEDの報告例が200件以上ありました。

国が調査を行ったところ、そのうちの4分の1以上が降圧剤によるものだとわかったのです。

複数の調査結果により、降圧剤を飲んでいる人のED発症率は飲んでいない人よりも高いと言えるでしょう。

降圧剤とEDによる関係性について

某専門クリニックが公開しているデータによると、高血圧とEDは合併することが多いようです。

高血圧により勃起が難しくなる可能性があり、またその治療薬である降圧剤にも薬剤性EDのリスクがあるとのことです。

そもそも男性が勃起するメカニズムですが、まず性的に興奮すると神経から一酸化窒素が分泌されます。

一酸化窒素には血管を広げる効果があると言われているのです。

分泌された一酸化窒素が筋肉や血管に作用すると、cGMPという物質が分泌されます。

するとペニスの血管の周囲にある筋肉がゆるくなり、血管が広がると言われているのです。ペニスの血管が広くなることで血流量が増え、海綿体が充血して勃起が起こるのです。

しかし、降圧剤により血行が悪くなってしまうと、研究によって判明しています。つまり、海綿体に血液が溜まりにくくなり、充血が難しくなってしまう場合もあるのです。

降圧剤の種類に注目してみよう

一口に降圧剤と言っても以下の通り複数の種類が存在します。

  • カルシウムの細胞内への流入を防ぐ効果が期待できる、カルシウム拮抗薬
  • 早朝高血圧の治療に用いられることがある、アルファ受容体遮断薬
  • 心筋梗塞や狭心症の治療に用いられることがある、ベータ受容体遮断薬
  • 心不全に対して効果が期待できる、アンジオテンシン受容体拮抗薬
  • 強い高血圧症の患者に投与されることもある、アンジオテンシン変換酵素阻害剤
  • 利尿を促す効果が期待できる利尿薬

これらの中からどれが自分に合っているかの判断は、素人には難しいと思われます。

高血圧の治療のために降圧剤を飲む場合、必ず専門医に相談して最適なものを選んでもらいましょう。

相談時にはEDについて悩んでいることも忘れずに伝えてください。

ED発症率が高くなる種類もあります

前出の泌尿器専門のチームが発表しているデータによると、ベータ受容体遮断薬や利尿薬はED発症率が高いとのことです。

もしこの2つを飲んでいる男性は、日ごろから下半身の健康に気を付けた方が良いでしょう。

性的に興奮しても勃起が起こらないのであれば、薬剤性EDかもしれません。

かかりつけの医者がいれば相談し、別の種類の降圧剤を処方してもらうことをおすすめします。カルシウム拮抗薬やアンジオテンシン変換酵素阻害剤の方が、EDの報告例が少ないというデータも存在します。

降圧剤を飲んでいる場合の治療法にはどのようなものがあるのか?

飲み続けている降圧剤との組み合わせに問題がない場合、薬物治療が行われるでしょう。ED治療薬にも複数のものがあり、症状や体質に合ったものを飲み続けることが重要です。

高血圧の症状がひどい場合、薬物治療の他に生活習慣に関する指導が行われるかもしれません。たとえば食事内容ですが、偏ってしまうと健康状態にも悪いと言われています。

肉だけではなく魚や野菜も摂り、バランスの良い食事を楽しむと良いでしょう。同時に、適度な運動を心がけることも必要となります。

時間や費用に余裕があれば、スポーツジムに通い汗を流すと良いかもしれません。もし余裕がなくても、ジョギングなどの運動を続けると良いでしょう。

またタバコを吸う男性は、血圧が上昇しやすいかもしれません。高血圧によるEDを予防するために、禁煙することをおすすめします。

降圧剤が絶対的に悪いわけではないため、自己判断で飲むことをやめるようにしてください。少しでも異変があれば専門クリニックを受診して、自分に合うED治療法を探してみましょう。